劇団民藝公演「聴衆0の講演会」
- 開催エリア
- 新宿駅西口ヴィレッジ
- ジャンル
- 演劇

ことしは図書館法施行から75年にあたる。国立国会図書館の初代副館長に任命された中井正一は、国民の教育と文化の発展に資する図書館法成立に尽力し、その激務に斃れた。
中井(1900‐52)は、母の命をかけた帝王切開手術で生まれ、広島県竹原市と尾道市で育ち、京都帝大学哲学科に進み、美学の講師となる。しかし、滝川事件の処分反対運動に関わり、「世界文化」「土曜日」を発刊するなど反ファシズム文化運動に参加したため、治安維持法違反によって検挙され、転向を余儀なくされる。しかし戦後、新しい時代の発足に、尾道市立図書館長として市民文化運動にひとり乗りだす。この文化運動は風紋のように広島県下に広がり、初めての県知事選にも出馬。その後に国会図書館副館長となる。
中井の同名エッセイに着想を得て、その波乱の半生を、強いきずなで結ばれた母千代、献身的に支えた妻ミチ、文化運動をともにした「荷車の歌」著者の山代巴との関わりのうちに舞台化する。
あらすじ
1945年6月、元京都帝国大学哲学科講師の中井正一は、妻ミチと娘と故郷の尾道に疎開してきた。治安維持法によって転向を余儀なくされたが、予防拘禁を解かれたため京都から実家に身を寄せたのだ。尾道市立図書館長の職を得るが、戦中ゆえに閑職のようなものだった。戦争が終わり、治安維持法が廃止され自由になると、戦前の反省を踏まえ、ひとり文化運動に乗り出す。しかし、図書館主催の市民のための文化講演会を企画し熱演するが、初め20人ほどいた聴衆は、その難解さに回を重ねるごとに減り、ついには必ず聴きにきていた77歳の母千代ひとりだけになってしまう。中井は再び深い挫折感を味わう……。
- 開催日程
- 2025年9月27日(土)~10月6日(月)
- 開催時間
- ●13時30分開演=9/27~30、10/2、10/4~6
●18時30分開演=10/1、10/3 - 会場名
- 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA(新宿南口)
- 住所
- 渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 タカシマヤタイムズスクエア南館7F
- イベントURL
- https://www.gekidanmingei.co.jp/performance/choushu0-no-kouenkai/
- 出演者
- 樫山文枝、石巻美香、桜井明美、前田真里衣、印南唯、神保有輝美、日髙里美、齊藤みのり、幸はるか
山本哲也、佐々木梅治、境賢一、天津民生、神敏将、塩田泰久、大野裕生、保坂剛大、横山陽介、橋本潤、滑川龍太 - 料金
- 一般7,000円、夜チケット5,000円、30歳以下3,500円・高校生以下1,100円[枚数限定、民藝のみ取扱い、要証明書](全席指定・税込)
- 申し込み方法
- ●前売開始=8月19日(火)10時
●お申込み=劇団民藝 TEL.044-987-7711
キノチケットカウンター(新宿駅東口・紀伊國屋書店新宿本店1F インフォメーションカウンター内、
店頭販売10時~18時30分)
- チケット取り扱い
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eplus https://eplus.jp/ローチケHMVLコード: 36797
- アクセス
- ●JR「新宿駅」新南改札より徒歩5分・南口より徒歩8分
●JR「代々木駅」東口より徒歩5分
●地下鉄副都心線「新宿三丁目駅」E8出口より徒歩5分 - お問い合わせ
-
劇団民藝
☎ 044-987-7711
https://www.gekidanmingei.co.jp/ - バリアフリー
- 車椅子、点字、その他
- 多言語対応
- -
- 登録団体
- 株式会社劇団民藝
主催=劇団民藝