7/27-28 humunus 《HUM&HAW》 Vol.2 2025 / ワークインプログレス上演『褶曲の庭』

開催エリア
大久保・高田馬場・早稲田ヴィレッジ
ジャンル
演劇

私たちhumunusは、地理学的な観点から、人間と非人間の活動の重なりの布置にドラマを見出し、それを音声-身体表現の新たな方法の探求を通して作品化しています。

私たちが注目するのは、音声/聴取(身体)と環境の関係です。

私たちはまず、音声生成と聴取のプロセスを「意味と物質の緊張関係が揺れ動く場」と捉えています。音声は、言葉-意味の運び手であるだけでなく、その人の身体の物質的配置(運動、かたち、肌理、出来事)を聴き手に伝達します。この二重性をもつ織物であるといえます。

しかし、音声は発した個人に必ずしも還元できないものです。聴き手がどのような環境下で、どのような態勢で聴くのか、あるいはメディアの媒介性や聴き手の過去の経験や認識、文化的習慣などにも依存し、聞こえや解釈は変化するからです。音声は、発声する者と聴く者の身体が、共に環境や非人間的なものを含む様々な作用と絡れながら重なり合うところに現象するもの、として考えてみたいと思います。

私たちは音声表現を、身体(知覚)と環境の作用関係に注目し、観察するところからはじめます。今回、劇場である「早稲田小劇場どらま館」を、「環境」という側面から観察し、音響的で物質的な生態系として捉え直す試みを行います。

私たちはまず「聴くこと」からはじめなければなりません。そこから演劇やダンスをまたぐ音声-身体表現の可能性を探求していきます。

HUM&HAW Vol.2は、去年のYAU STUDIO Y-baseで実施したラボ企画に続く第二弾です。《HUM & HAW》とは、「口籠る」ことを意味する英語の言葉です。hum(ハム)は虫の羽音や機械の出すノイズを意味する擬声語由来の言葉です。一方のhaw(ホー)は言い淀み、「えー、あー」などの間投・感嘆詞です。発音は異なりますが、アイヌ語ではフㇺ=humは「音」をはじめとした聴覚的、触覚的認識において使用される言葉で、ハウ=hawは「声」を意味し、言語的な認識において使用されるといいます。もちろん音表記上の一致ではありますが、異なる言語において、これらの音の組み合わせにどこか同様の類型を感じます。

「意図や意味が伝わる正しい発話」には、社会的、歴史的、政治的、哲学的に様々な含みの文脈があります。私たちはむしろ「口籠る」「言い淀む」「どもる」ことの中に、言葉になれず、あるいは言葉が崩れていった異質な音の数々、その言語のシステムから排除されてしまうような音の残響を通して、非人間的なるものとの境界に揺らめきながら、改めて言語と出会い直す実践ができればと考えています。

開催日程
2025年7月27日(日)・28日(月)
滞在制作(稽古)
7月23日(水)〜25日(金) 11:00~21:00 
@早稲田小劇場どらま館

早稲田大学の学生は見学出入り自由
開催時間
7月27日(日)18:30〜20:30
7月28日(月)18:30〜20:30

上演時間:1時間、感想会:1時間以内(参加任意)
会場名
早稲田小劇場どらま館   
住所
東京都新宿区戸塚町1-101-3
イベントURL
https://www.waseda.jp/culture/dramakan/news/8289
出演者
小山薫子、キヨスヨネスク 演劇ユニットhumunus
料金
カンパ制
申し込み方法
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSehtDx307_7XXEr7-b6tdmG0Z-gXWlkDznbQ19putoU6Cihpw/viewform
チケット取り扱い
-
アクセス
東京メトロ東西線「早稲田」駅から徒歩5分、都営バス「馬場下町」バス停より徒歩2分、都電荒川線「早稲田」駅から徒歩8分
お問い合わせ
humunus
☎ humunus.official@gmail.com
https://humunusofficial.wixsite.com/humunus-site
バリアフリー
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多言語対応
-
登録団体
早稲田小劇場どらま館

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